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あけましておめでとうございます、彰馬です。
今回は僕が一年ほど使用しているビィンディングシューズのGiro – Empire SLXをインプレしていきたいと思います。
インプレ
「圧倒的軽さと抜群のフィット感」
とにかく軽くて走りやすい
まず手に取ってわかるのが圧倒的軽さです。
僕が以前使用していたマビックのキシリウムが280gでエンパイアSLXは175gと、100gほど軽く、エンパイアSLXを履いてヒルクライムをしている時の方がペダルが回しやすく感じられました。
また、ヒルクライムで1kg重量を軽くすることにより、100mの獲得標高で3~4秒ほど速くなるので、獲得標高が1000mを超えるような乗鞍ヒルクライムや富士ヒルクライムレースでは、計算上1kg重量を軽くすることで1分近くタイムの短縮ができます。
つまり、シューズを変えるだけで100g近く軽くなる方は、レースでのタイムが約5秒の短縮が可能になります。
これは、コンマ数秒を争う優勝を狙うレーサーには大きなアドバンテージとなるかもしれません。
実際に僕自身も榛名山ヒルクライムレースの神社コースで3位になったときは4位の方と0.5秒ほどしか差が無かったので、少なからずシューズの軽さの恩恵を受けることができていたかもです(笑)(スプリントだから関係ないかな……?)
また、アウトソールが非常に硬く設計されているので、ペダルを踏んだ時にパワーがしっかりとペダルに伝わることができるので、走っていて以前使用していたマビックのシューズと比べると、エンパイアSLXを使用しての走行の方がペダルを回すのが楽に感じられました。
ハルヒルのレースレポートはこちら
ランニングシューズを履いているような抜群のフィット感!
ビンディングシューズには軽さも大事ですが、履き心地も軽さと同じくらい大事だと思います。
長時間の活動を要するロードレースでは少しの履き心地の差がストレスを生むことがあり、パフォーマンスにも影響が生じます。
その点、エンパイアSLXは抜群のフィット感を誇ります。
紐シューズならではの微調整が可能で、感覚としてはランニングシューズをイメージするのが一番履き心地が近いかもしれません。
紐シューズなので長時間の走行で紐が緩む心配がある方もいると思いますが、そんなことはありません。
4時間以上のライドを行ったり、走行中にスプリントを行っても紐が緩むことは無く、むしろ、足に馴染んで走行中のシューズに対するストレスはほぼ無いです。
近年はboaダイアル式のシューズが主流ですが、以前エスワークスのシューズを試し履きした時は、ダイアルの精度が凄まじくとても魅力的でしたが、何というか、紐と比べると包み込むようなフィット感は得られませんでした。
また、エスワークスのシューズの紐タイプもそうですが、かかと部分が結構硬めに設計されていたので少し痛いと感じたのですが、エンパイアSLXはかかと部分にクッションが付いているので、履いていて気持ちが良いです。
豊富な付属品で自分に合わせてカスタム!
エンパイアSLXには豊富な付属品があるので、自分の足に合わせたカスタマイズを行うことが可能です。
自由にインソールを変えることで土踏まずに合わせることができる!
もとからシューズ内に装着されているノーマルのインソールとは別に、土踏まずのアーチに合わせて形状を変えることが可能なインソールと下の写真のようなアーチを変化させるパーツが付いてきます。
アーチパーツはS、M、Lサイズとあり、偏平足の方からアーチの深い方まで対応ができます。
紐を変えておしゃれ度アップ!
エンパイアSLXには各カラーのシューズに予備として、装着されている紐とは別にもう一種類のカラーの紐が付属されてきます。
写真の白いカラーの紐はホワイトカラーのシューズのものですが、僕が使用しているブラックカラーのシューズには灰色の紐が付いてきました。
また、付属品以外の紐も使うことができるので、自分の好みの色や使用ジャージの色に合わせせてのカスタマイズも可能です。
足幅の広い人には向かないかも
エンパイアSLXを履いた時に少し印象的だったのがシューズの幅です。
エンパイアSLXは幅狭なデザインとなっているため、普段からワイドサイズのシューズを履いている方には少し履きにくいと思うかもしれません。
購入される方は、一度お店などで試し履きをすることを、オススメします。
紐を縛るのに時間がかかる
エンパイアSLX最大のデメリットとなるのが紐を縛るのに時間がかかることです。
boaダイアルのシューズは数秒で調整が終わるのに対し、紐シューズであるエンパイアSLXは紐を結び終わるのにだいたい1分くらいかかります。
レースのスタート直前などの急いでいる時は本当にこれが嫌です💦
boaダイアル式のシューズなら、スタート直前でもシューズの微調整が可能なので、ちょっとした調整でも紐をいったんほどいてから行う紐シューズはこういう点がネックですね。
また、いちいち踵を合わせて紐を一から調整していかなければいけないので、時間がかかってしまい、こういう時だけはboaダイアル式のシューズがうらやましく思えます。
新しいエンパイアSLXとの相違点は?
新型のエンパイアSLXは、これまでのGIROシューズの幅狭デザインから一新し、より、日本人の足にも合うワイドな足幅に改良されました。
また、旧型のエンパイアSLXの重量は175gに対し新型のエンパイアSLXは185gと10gの増加が見られました。
まとめ
軽さとフィット感を求める方であれば、ジロ エンパイアSLXは文句なしのオススメ品です。
ですが、紐を結ぶのに時間を有したり、足幅が狭いといったデメリットがあるので選ぶ際は慎重に。
新型のエンパイアであれば、足幅のワイド化などがあるので、旧型を履いてみて、少し狭いなと印象を持った方は新型のエンパイアSLXを視野に入れてみてはどうでしょうか。
また、ジロにはboaダイヤルのインペリアルというモデルがありますが、こちらはエンパイアと設計が同じですので、boaダイアルのシューズがほしい方にはこちらもオススメできます。
重量は新型のエンパイアSLXよりも30g重いだけで、十分に軽いシューズです。
新しいシューズの購入の検討されている方は候補の中に入れてみてはどうでしょうか。
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