みなさんこんにちは、彰馬です。
今回はキャノンデールのスーパーシックスエボハイモッド2020のインプレをしていきたいと思います。
評価
剛性 ★★★★★★★★★★(10段階評価:10)
加速性 ★★★★★★★★★☆(10段階評価:9)
巡航性 ★★★★★★★★★☆(10段階評価:9)
登坂性 ★★★★★★★★☆☆(10段階評価:8)
カラーデザイン ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価:7)
おすすめ度 ★★★★★★★★★☆(10段階評価:9)
(7以上だと購入後の満足度が高い)
新しくなったSUPERSIX EVOについて
2011年に登場し2015年にはその性能を向上させ、平地から山岳まであらゆる場面に対応できる理想のオールラウンドバイクとして、多くのサイクリストに愛されてきたSUPERSIX EVO。
その性能は言うまでもなく、ペーター・サガンの2012年からの3年連続ツールドフランスのポイント賞獲得、2016年は、ダヴィデ・ヴィレッラのジャパンカップ優勝、2017年にはリゴベルト・ウランによるツールドフランス2位と最前線での輝かしい成績を残してきた。
そして、第三世代となる新しくなったSUPERSIX EVOは、エアロ形状へとフルモデルチェンジ。
速さを追求したSUPERSIX EVOは30%のエアロダイナミクス向上により、第二世代のSUPERSIX EVOと比較しても、約50km/hでの走行時に30wのパワーを節約することに成功している。
ここまでエアロ化させてしまうと重量が重くなってしまうだろうと思われがちだか、そんなことはない。
新型のHI-MODディスクはフレーム重量が866gと前作の777gのSUPERSIX EVOからわずか89gの増加に抑えられており、フォークやシートポストを含めたトータル重量も110gほど増加しただけで、SUPERSIX EVOの軽量イメージをしっかりと引き継いる。
まさにオールラウンドバイクの究極系だ。
ジオメトリー
インプレ
「エアロと軽量の二刀流オールラウンドバイク」
剛性について
硬さは第二世代のSUPERSIX EVOに似ていいると思いました。
また、シートステーがより短くなったことにより剛性が増加し、シートチューブ上部の面積が増えたことにより、振動吸収性能の向上へとつながりました。
私が乗ってきたバイクの中では最も硬いと感じられましたが、ピュアレーシングマシンのSYSTEMSIXとエンデュランスロードのSYNAPSEの中間にあたる、スタックとリーチを設けているため、ガチガチのレーサーから休日のロングライドなど幅広い層のサイクリストが乗ることができます。
しかし、やはり剛性がかなり硬いので、初めてレースに出るような初心者の方には脚へのダメージが大きく、すぐにバテテしまう可能性があるのではと考えられます。
加速性について
第二世代のSUPERSIX EVOよりもキレのある加速となっていました。
さらに強化されたフレームの剛性の高さもあって、歪むことなくするすると加速してくれます。
クリテリウムやゴールスプリントでは活躍すること間違いなしでしょう。
巡航性について
第三世代最大の特徴ともいえるのが、エアロ化されたことによる巡航性能の向上でしょう。
第一世代、第二世代よりも圧倒的に巡航がやりやすく、高速域ではさらにその性能を実感することができました。
直進性も非常に良く、漕いでいて不思議なくらいにバイクが進みました。
ホイールには45mmハイトのHollowGram KNØT45と空力に優れたホイールが採用されており、非の打ちどころがありません。
登坂性について
SUPERSIX EVOの特徴でもある軽量をしっかりと引き継いでいる軽さは言うまでもなく、ヒルクライムでは大きな武器となるでしょう。
今までのバイクと異なり、エアロバイクらしい登りの走り方となりましたが、シッティングで緩斜面を登っても重力に引きずられることなく、気持ちよく走ることができました。
急斜面でダンシングを使用する場面ではエアロロード特有の振りずらさがあり、若干の違和感が感じられましたが、そこは慣れの問題かもしれませんね。
長距離のヒルクライムレースよりは、ロードレースなどのアップダウンの多いレースやクリテリウムでの使用の方が、よりバイクの真価を感じられやすくなるかと思います。
まとめ
オールラウンドバイクとして非常にレベルの高い一台となっていました。
平地や山などあらゆる場面での活躍が期待できる生まれ変わったSUPERSIX EVO HI-MODは、あらゆるライダーを助けてくれることでしょう。
値段が1,050,000円(税抜、Dura Ace Di2), 795,000円(税抜、Ultegra Di2), 720,000円(税抜、Dura Ace)と高級車ではありますが、HI-MODグレード完成車にはPower2Max製のパワーメーターが標準装備されているので、パワーメーターを持っていない人でも買ってすぐにパワートレーニングが行えるので、これはうれしいポイントです。
また、今回からデザインが一新され、非常にシンプルなものとなり、従来の緑を基調としたキャノンデール感がなくなってしっまたのが私的には少し残念なところではありますが、性能面だけで考えると購入も考えたくなってしまうものでした。
レベルアップのために新しくもう一台のご購入を考えている方は、視野に入れてみるのはどうでしょうか。
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