こんにちは。ショウマです。
実は2022年6月25日に開催された全日本選手権ロードレースU23に出場していました。
練習量を2021年シーズンよりも1.5倍以上に増やし、レース前ピークCTLが110程度。
FTPやVO2MAXも向上していたので、気合を入れて2022シーズンに一番重要にしていたレースでしたが、全日本選手権の1ヶ月前に出場したJBCF大磯クリテリウムで脚の付け根と手の平の神経をやられる落車をおってしまい、思うように練習ができず、万全とは言えない状態でスタートラインに立つことになりました。
それでも中学生の頃から憧れた全国の舞台。高校、大学生活7年間の青春を全部懸けて掴んだ学生時代、最初で最後の全日本選手権です。
正直、スタートラインに立ったあの瞬間だけで泣きそうでした。
今回はそんな全日本選手権のレースレポートです。
コース
今回は時計回りです。
広島県中央森林公園サイクリングロード12.3kmを10周回する123kmです。
レース会場移動
群馬県から車で会場の広島まで移動です。片道およそ850km。10時間移動です。
全日本選手権はレース前日の24日に受付があるので、高速で1泊して24日の早朝に着くように計算して23日に出発にしました。
正直、車で群馬から広島までの移動は、今考えるとぶっ飛んだことやってるなと思いますw
移動だけですごく疲れました。
レース前日 受付~夜
順調?に高速道路を走り無事に広島到着です。
まずは受付を済ませます。ちょうど会場に着いた時間帯にエリートカテゴリーの全日本個人タイムトライアルがやっていたので、観戦をしつつ試走の時間まで待ちます。
国内ではめったにお目にかかれない新城選手の走りを生で見たりと、待ち時間があっという間でした。
レース観戦後は試走のためコースイン。危険ポイントやコーナリングの感触を確かめつつ、明日のレースのために刺激をいれながら2周走ります。
試走後は広島市内へ移動し夕食。
広島と言ったらコレ! 広島焼き。
炭水化物マシマシで明日のレースのエネルギー補給です。
レース当日 朝
レース前
・4時30分起床
・朝食を1200kcalほど摂取(炭水化物メイン。おにぎりやパンなど)
・会場へ車で移動
・朝の気温は25度。曇り。
レース本番
使用機材
フレーム:Specialized SL6
ホイール:Bontrager Aeolus 3 TU
タイヤ:Vittoria Corsa G2.0
補給食:ピットイン2本
ドリンク:自作ドリンク500ml(マグオン、BCAA(10g)、マルトデキストリン(30g)、カフェイン(100mg))、水500ml
スタート
全日本選手権はマスドスタート方式で、パレード区間は無く、スターターの合図でレースがスタートします。
今回は最前列に並べたので先頭でレース開始です。
スタート直後から下り基調のコーナーを何個も曲がり、レースは進んでいきます。
5月の大磯クリテの落車でコーナーリングに恐怖心を持ってしまい、ニセコクラシックで1人だけ下りで遅れる苦い思いをしたので、めちゃめちゃコーナーリング練習をしてきました。
そのおかげでニセコほどの恐怖心は無く走れました。ただ、恐怖心が減ったとはいえ、やっぱり下りのコーナリングは怖いです。
ちょこっとだけ番手を落とし、集団中ほどで3段坂に突入します。
3段坂入口
広島県中央森林公園サイクリングロードは細かいアップダウンのあるコースですが、コース内で三段坂と呼ばれるポイントが一番上り、ここでセレクションがかかります。
試走の段階で必ずここでペースアップがあると思ったので、警戒して上ろうとしましたが、上り開始にあるトンネルのコーナー手前で落車発生!
周りに選手がいる中、自分のライン上で起こった落車だったので、横に回避することができず、追突だけは避けようとフルブレーキです。
やっばい!
ギリギリ追突は免れたものの、このフルブレーキで集団から遅れてしまい集団と10秒ほど差がついた状態で三段坂に入ります。
ヤバいヤバいヤバい絶対ヤバい
なんとか集団に復帰しようと全開でペダルを踏みます。完全にオーバーペースですが、山頂を通過する前に集団に復帰しないとレースが終わるので、ペース配分は無しです。
山頂手前で何とか集団最後尾に追いつきますが、先頭は遥か彼方。長く一列に伸びた集団最後尾で一番長く速度が出る下りに入ります。
三段坂後の下りが伸びた集団後方だと踏まないと集団についていけず、かなりキツそうだったので、理想は集団前方で下りに入ることでしたが、一番最悪な集団最後尾で下ってしまいました。
集団が伸びすぎて先頭が見えず、ところどころ緩くなる緩斜面区間はガチで踏んでいないと離されそうでした。
死ぬ
下りで番手を上げることができずにホームストレートに帰ってきます。このホームストレート前も急な上りがあるので辛かったです。
そのまま最後尾で2周目。集団復帰に力を使い果たしてしまい、細かいアップダウン区間で力尽き集団からドロップします。
ああ…終わった….
そのまま前から何人か同じように力尽きた選手を抜かしつつ単独で2回目の三段坂に入ります。
沿道のお客さんが「頑張れー!」と声援を送ってくれるので、すごく嬉しかったです。
上りきって下って再びホームストレート。ゴールライン付近でスタッフの人が足切りの旗を振っていました。
ここまでか…
全日本選手権U23はDNFで終わりました。
今までを振り返って
2022年4月に行われた全日本選手権の予選を勝ち抜いて、掴み取った全日本の切符でしたが、結果はDNF。
それでも後悔はないです。
中学で陸上をやっていたころから全国の舞台に憧れを持ち、練習しましたが出れず、高校では趣味だったロードレースのトレーニングを始めました。でも指導者がいなく練習方法がわからなかったので、自分で本を買って読み、どのトレーニングが自分に効果があるのか片っ端から試し、模索する日々でした。
大学に上がってからも、変わらず練習をしていましたが、ちょっとずつ速くなるにつれて分かるのは、全国という舞台への道が遠いということでした。
地道に練習を続けた7年間。辛い練習をするなかでいつも心の中で大事にしていた言葉がありました。
それは、漫画ちはやふるに登場するこのシーンの言葉です。
全日本に出れるかわからないけど、青春全部懸けて出れなかったら諦めよう。
このシーンの言葉がいつも僕を励ましてくれました。
だからこそ、青春全部懸けて大学生活最後の年に全日本選手権に出られたことは、言葉に表せないくらい嬉しかったです。
たぶん、全日本選手権の出場資格を手にしたあの瞬間だけは一生忘れることはないと思います。
努力は必ず報われるとは思いませんが、それでも、諦めるのは目標に向かって全力で挑んでからでいいんじゃないでしょうか。
だって、やってみないと何事もわからないですから。
ながながと書いてしまったので、この辺で終えたいと思います。
読んでくださりありがとうございました。
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