みなさんこんにちは、彰馬です。
今回も引き続き富士ヒルで試乗した、バイクのインプレをしていきたいと思います。
評価
剛性 ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価:7)
加速性 ★★★★★★☆☆☆☆(10段階評価:6)
巡行性 ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価:7)
登坂性 ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価:7)
カラーデザイン ★★★★★☆☆☆☆☆(10段階評価:5)
おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆(10段階評価:7)
(7以上だと購入後の満足度が高い)
ジャイアント GIANT TCR ADVANCED PRO について
ジャイアントが誇るオールラウンドモデルのロードバイク、「TCR」シリーズ。
開発コンセプトである「TOTAL RACE BIKE」を基礎に、重量剛性比、ハンドリング性能、快適性の3つのステータスを高次元で実現したバランスが取れたモデルとなっている。
TCRシリーズのミドルグレードに当たるTCR ADVANCED PROは、最上位グレードのADVANCED SLとは素材やシートポストは異なるものの、その性能は十二分にレースで闘えるものと言える。
ADVANCED SLとは違い、ISPデザインではなくフレームとシートポストが別々になっているため、ポジションが出しやすくなっているのも特徴だ。
また、ADVANCED SLのようにパワーメーターを装備されていないものの、2019年モデルから42mmハイトのフルカーボンホイールが新採用され、さらなる総合性能の向上へと進化した。
コンポーネントはシマノULTEGRAをフルセットで採用している。
そして、ミドルグレードにも関わらずその重量は、7.1Kg。これほどのスペックを搭載していても価格は驚異の35万(税抜)。
これからロードバイクを始める人や、二台目の購入を考えている人には、もってこいの品物だ。
インプレ
「ミドルグレードとは思えない軽さが生み出す驚異の登坂力」
剛性について
ADVANCED SLと比べるとパリッとした乗り味はなく、剛性は劣るものの、それでもレースなどで走るには十分な剛性感です。
また、SLよりも柔らかくなったフレームは、振動吸収性能に優れ、ペダルの踏みは非常にマイルドな感じに仕上がっていました。
ペダルの踏みがよりマイルドになったことで、脚への負担が軽減され、初心者の方でも扱いやすいと思います。
加速性について
SLはパワーを急激にかけてもフレームの剛性の高さによって、歪むことなく、するすると加速してくれましたが、PROはSLよりも剛性が低くなったことにより、加速への反応が鈍くなったように感じられました。
そこまで悪いというわけではありませんが、やはり加速への物足りなさは否めません。
ゴールスプリントやコーナーの立ち上がりが多いレースで使用するなら、個人的にはもう少し剛性がほしいところですね。
巡行性について
ジャイアントのSLR 42 CARBON WHEELと空力とハンドリングに優れたホイールが搭載されているので、巡行やコーナリングは申し分ない十分な性能です。
2019モデルからエアロ効果の高いホイールに変更されたことで、高速域や向かい風でもエアロバイク並みとまではいきませんが、ホイールの恩恵で十分に巡行しやすいものでした。
加速は前述した様にやや物足りなさを感じますが、それでもしっかりとレースに対応できる性能だと思います。
登坂性について
「軽さは正義」とあるようにヒルクライムバイクとしてはレベルの高い仕上がりです。
登りでのダンシングは少し、しなりが強く癖があるものの、持ち前の軽さで振りは非常に良く、レース終盤の疲れた場面や斜度が急な勾配区間などのダンシングを多用する場面ではライダーを助けてくれることでしょう。
また、シッティングで緩斜面を登っても重力に引きずられるようにバイクが重いと感じることはなく、するすると登っていけるので気持ちよく登れました。
ロードレースのようなアップダウンがあるレースよりは長い坂が続くヒルクライムレースの方が、その真価をより感じられるかと思います。
まとめ
ADVANCED SLと比べると全体的な性能の差はありますが、それでもヒルクライムバイクとしては最前線で戦えるレベルのものです。
やはり、加速が鈍いのが少し気になるところでしたが、ミドルグレードということを考えると性能は十分かもしれません。
カラーリングは好みが分かれると思いますが、この性能で値段が35万(税抜)というのは、嬉しいものです。
これから走ろうという初心者の方からもう一段グレードアップしたいという方まで幅広くおすすめできる1台です。
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